学会イベント

西洋中世学会第4回大会シンポジウム・テーマ募集

 西洋中世学会第4回大会(2012年 慶應義塾大学)におけるシンポジウムのテーマを募集します。
学際的なテーマをご提案頂ければ幸いです。自ら提案されるテーマにより、シンポジウムをコーディネイトして頂ければ幸いですが、テーマのみのご提案でも結構です。何れの場合もご所属、ご専門、そしてテーマに関する簡単な解説、意図、意義などを記していただくようお願い致します。
 なおご提案については、大会準備委員会で検討させていただくことになりますので、ご希望にそえない場合もあります。ご承知おき下さい。

宛先 西洋中世学会事務局 メールアドレス:office@medievalstudies.jp
締め切り 2011年1月31日

投稿論文等募集のお知らせ

学会誌『西洋中世研究』第3号の論文等の募集を開始いたします。
締切は2011年3月末日(必着)です。
※3号以降は「エントリー」制度を廃止いたしますので、論文等の原稿はすべて締切までにお送りください。

なお、詳細は「学会誌について」に掲載の投稿規程をご覧ください。

2010年10月4日
西洋中世学会事務局長 高山博

第3回大会個別自由発表受付のご案内

「2011年度 第3回西洋中世学会」個別自由発表受付のご案内

西洋中世学会会員の皆様

 西洋中世学会第3回大会(京都大学:2011年6月25,26日)の個別自由発表の申し込みを受付けます。
 受付は本年10月末を締め切りとします。所定のフォームに必要事項を記入してお申し込み下さい。なお審査の結果、場合によってはご希望にそえないこともありますので、ご承知おき下さい。また業績、報告要旨等は審査の際に参照しますので、正確に記入して下さい。

報告者数 5人程度
報告時間 1人25分 質疑応答15分

 なお希望者多数の場合は準備委員により、応募内容にしたがって審査を行いますのであらかじめご了承下さい。

イベント報告「若手交流セミナー」を掲載しました

イベント「若手交流セミナー」報告

 2009年10月10日・11日の2日間に渡り、「若手交流セミナー」が、京都女子大学を会場にして開催されました。
本「若手交流セミナー」では、西洋中世学会の発足を機に、学生や若手研究者が分野の枠を越えて相互に交流をはかることを目的として、シンポジウムとポスターセッションを実施しました。「若手研究者の模索する中世像」と題するシンポジウムでは、現在活躍中の若手研究者4人(歴史2人、文学1人、音楽1人)の方にご報告いただきました。また、ポスターセッションは人文系ではあまり実施の先例がなく手探りの試みでしたが、結果的に20名の「若手」に協力をいただき、分野をまたいでの相互交流にとって格好の場となりました。ここでは、二日間で総数89名(うち有職者19名)の参加者を数えた本セミナーの簡単な報告として、四名の方の参加記とアンケート集計を掲載します。

→[イベント概要]

[参加記](五十音順)

飛鳥馬一峰

 台風も過ぎ去り晴天に恵まれた10月10、11日に、京都女子大において若手交流セミナーが開催された。今回のセミナーでは、従来型のシンポジウムに加えポスターセッションが行われた。私も報告をさせていただいたのだが、西洋中世に関係する報告の形式としてこうした方法を導入したのは良い試みだったと思う。

 初日のシンポジウムでは「若手研究者が模索する中世像」というテーマの下、足立孝氏、高名康文氏、丹羽誠志郎氏、青谷秀紀氏がそれぞれ報告された。どの報告も聴き応えがあり、大変興味深かった。特に丹羽氏の報告では、実際に音楽を聴くことができとても新鮮だった。ただ、個々の報告とシンポジウムのテーマとの関連性が全体的に薄かったので、報告にもう少し具体的なテーマでの統一があればなお良かったように思う。

 次にポスターセッションについて報告者としての立場から振り返る。2日目に行われたポスターセッションでは、私も含めて20名の報告者が、まず1分程度のプレゼンテーションを行った。その後会場を移して、A0サイズのポスターの脇に立ってそれぞれ報告を行った。私の場合、約2時間休憩する間もなく話をさせていただいた。そのため他の報告者のポスターをゆっくり見ることができなかったのが残念だった。

 以下、報告をやり終えての感想を述べると、ポスター報告は、報告と質疑応答の区切りがないこと、報告者との距離が近いことが利点であると思う。普段の学会や研究会だと時間が限られているため、質問自体も限られてしまうが、ポスター報告なら報告者との近さも手伝って話の合間に些細なことでも質問しやすい。特に、本格的な研究を始めたばかりの修士課程の大学院生にとっては他者の研究に触れる良い機会となるのではないだろうか。今後もこうした形式の発表の場は設けるべきであると思う。

 最後に、今回のセミナーに参加することで多くの関西の研究者と交流を持てたことは私にとって非常に有意義であった。今回のセミナーの評価を問われれば、即座に「成功であった」と答えたい。

大沼由布

 セミナーの1日目は講演、2日目には、文系の学会としては珍しいポスター発表と総括が行われた。新奇の試みということで、主に2日目のポスター発表について述べていくが、1日目に各分野の背景について伝統的な方法での発表、2日目に斬新な試みを行う、という二つのやり方が組み合わされていたことは、バランスが取れていて良かったと思う。

 参加してみて感じたポスター発表の利点は、やはり発表者、あるいは来聴者同士の交流が挙げられる。従来の発表と違い、通常の会話をしている感覚に近いため、やり取りが自然に出来、しかも、会話と違って発表者は事前に準備をしているため、より詳しい話を聞くことが出来る。時には、発表者への質問から発展して、聴衆同士でも情報交換が行われることもあり、従来の学会発表と、懇親会の中間のような位置にある印象を受けた。当初、3時間は長いと感じていたが、実際始まってみると、その時間では気になっていたもの全てについて説明を聞くことは出来なかった。また、ポスター発表者自身は、ほとんど他の発表者の話を聞きにいくことはできなかったと聞いている。そういった点から見て、時間をもう少しとって、例えば、主に前半に説明をする発表者と主に後半に説明をする発表者、などというふうに分けて行っても良かったのではないかという印象を受けた。また、一人一人に与えられたスペースが小さく、移動もし難かったので、できれば体育館やホールのような、何もない広いスペースで行えば、もっとポスター発表独特の可動性が高まるのではないかと思う。

 また、参加して発表を聞くことに加え、発表者に話を聞いてみたところ、発表方法の性質上、取り扱いやすい課題とそうでない課題がどうしても生じてしまうという問題点があることを感じた。例えば、文学や言語学の研究などは、どうしても文字が多いため、視覚的に表現するのは難しい。扱う文書量もある程度必要であるため、配布資料に頼ることになるが、ポスターばかり注目されて、配布資料はあまり見てもらえなかった、という声も聞いた。こういった点から、今後再度こういった募集をしても、応募者や応募分野がある程度限られてくるという懸念はある。

 とはいえ、研究者同士の交流をはかり、気軽に発表できる場を提供する、という意味では、ポスター発表は実施される意義がある。同じく西洋中世学会主催の若手対象セミナーが8月にもあったが、そのセミナーはパレオグラフィーの技術を身につけよう、という学習型セミナーであった。それに対して、今回は、お互いの研究を知り、情報を交換する、という交流型セミナーといえる。同じ若手セミナーとはいえ、目指すところが全く違うため、双方に参加してみて、得るものは全く異なっていた。今後、例えば、こういった二つのタイプのセミナーを1日目と2日目にそれぞれ行うなど、同時開催してみれば、若手のための総合的なセミナーが出来るのではないかと思う。

高谷知佳

 私の専門は日本中世の法制史ですが、都市論を扱うご縁で、西洋中世の研究からいろいろと学ばせていただいてきました。この若手セミナーの「他分野に向けた積極的な発信」「より大きな学問的展望との関係で捉え直す場」という趣旨に惹かれ、また勉強させていただこうと、こっそり参加しましたが、参加記を書くというお話をいただき恐縮しています。

 特に、歴史学では初めての試みというポスターセッションは、前日から休憩時間のたびにポスターの林の中をうろうろして、手の込んだポスターを拝見していました。当日は凝縮されたポスターの報告とあわせて、詳しいレジュメや抜刷などをいただいたりして、あっという間でしたが、たいへん充実した企画だったと思います。とりわけ専門外の者としては、報告者と同じ専門の聞き手との、突っ込んだ質疑応答を傍で聞くのがとても楽しく、興味深かったです。

 東洋であれ西洋であれ、近年の社会史・文化史的なアプローチの隆盛によって、時代や地域をさらに切り分けて社会の多様性を示す研究が深められる一方、そのアプローチの限界もまた意識されています。多様な研究どうしが、相互の距離を飛び越えて実りのある議論をするために必要なのは、まず従来その分野の研究を規定してきた問題意識や史料状況を互いに偏りなく示すこと、そして個々の研究者がそれに対する自分の出発点を明示することではないかと思います。それはポスターセッションのあちこちの質疑応答で自然に交わされていたことであり、歴史・文学・音楽の集まるシンポジウムの討論で述べられた、「テクストをめぐる各分野の状況と、その問題点とを挙げてはどうか」という意見とも通底するものと思います。いつか自分自身も対話に参加できるよう、勉強してまいりたいと感じました。

田島篤史

 今回の若手交流セミナーに参加できたことは、私にとって非常に有意義な体験でした。一つには、普段あまり交わることのない関西圏以外の方々と話す機会をもてたからです。それらの中には数多くの同世代の研究生との出会いもあり、このような横の繋がりが、今後の研究活動においてたいへん貴重なものであると感じています。

 また、当セミナーにおける目玉の一つでもあった、ポスターセッションに参加できたことも収穫でした。このような形式の研究発表には参加したことがなく、非常に新鮮に思えたのです。各発表者もいきいきとしているようでしたし、聞き手の側からしても質問しやすかったと思います。またしばしば議論が盛り上がり、会場全体が熱を帯びていったようにも感じました。後ほど他の参加者数名に話をうかがったところ、ほとんどの方がポスターセッションに参加するのは、今回が初めてだとのことでした。ということは、少し大げさな言い方かもしれませんが、今回の試みは文学系の学会におけるポスターセッションというものの、ある種のスタンダードをつくったのではないでしょうか。そういった点でも、当セミナーの意義は確認できると思いますし、また同時に責任あるものであったとも思います。

 ただ一つ残念に感じたのは、「若手の若手による若手のための」というコンセプトで運営されていたにもかかわらず、シンポジウムにおいては、必ずしも若手たちを中心に議論が展開されてはいなかった、ということです。シンポジウムが「若手研究者が模索する中世像」というテーマで行われている以上、これは参加している若手研究者には必ず当てはまるはずですが、ポスターセッションとは違って、会場が白熱するようなことがなかったと思います。この点については、各人があとわずかばかりの積極性をもって臨むべきだったでしょう。
 今回のような若手中心の企画が、二年後に再び開催される可能性があると聞いております。まだ可能性でしかないとはいえ、このような機会が再び訪れることを楽しみにしています。

→その他の参加者の声

(さらに…)

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