https://www.rikkyo.ac.jp/events/2025/07/mknpps00000389k6.html
日時:2025年7月1日(火)18:00~20:00ハイブリッド型開催(対面・オンライン)
場所:立教大学池袋キャンパス 6号館4階 6406教室
内容:
古来、黒海はヨーロッパとアジア、スラヴ圏とイスラム圏など複数の域圏をつなぐ存在であった。中世期にビザンツ帝国がこの空間の制海権を喪失後、ジェノヴァやヴェネツィアといったイタリア海洋国家がこの海域に進出した。彼らはモンゴル帝国やマムルーク朝といった陸域の帝国と交渉しながら、奴隷や穀物を主要商品として、黒海をより広域な商業圏へと連結させてゆく。北岸と南岸の生態環境の相違とその変化は、黒海世界のいずれのアクターの行動にも大きな影響を与えた。「14世紀の危機」を決定づけた黒死病もまた、黒海をまたいでヨーロッパに至るのである。本講演会は、「14世紀の危機」を西方から見るマルティン・バウフ氏と東方から見る諫早庸一氏の研究を黒海で交錯させる試みである。
【プログラム】
18:00~18:05 導入(Introduction):小澤実
18:05~18:35 気候に起因するイタリア穀物交易と中世ヨーロッパへの黒死病の到来(Climate-driven changes in Italian grain trade and the arrival of the Black Death to medieval Europe):Martin Bauch氏
18:40~19:10 黒海におけるダンテのアノマリ:モンゴル人、ジェノヴァ人、マムルーク朝(The Dantean Anomaly in the Black Sea: Mongols, Genoese and Mamluks):諫早庸一氏
Coffee Break
19:20~20:00 討論(Discussion)
主催:立教大学文学部史学科
共催:科研費基盤研究(A)「気候変動・疫病・戦争:アフロ・ユーラシアからの「14世紀の危機」」(課題番号25H00476)
対面参加は会場に直接おいでください。オンライン登録はリンク先から。
お問い合わせは小澤(m-ozawa[at]rikkyo.ac.jp ※[at]を@に変更してください)まで。