【西洋中世学ニュース】公開研究会「西洋中世における共同体-インエクレシアメント論の視点から-」のお知らせ

下記の内容で東洋大学・人間科学総合研究所研究チームの公開研究会が開催されます。事前申し込みは不要で、どなたでもご参加いただけますので、関心のある方はぜひおいでください。

公開研究会ポスター

アクセスはこちら

日時 2020年2月15日(土)14時00分~18時00分
場所 東洋大学白山キャンパス甫水会館3階301会議室
都営三田線「白山駅」徒歩5分/東京メトロ南北線「本駒込駅」徒歩5分

プログラム
1)趣旨説明 三浦麻美(東洋大学人間科学総合研究所客員研究員)(当研究チームメンバー)
2)個別報告
①多田哲(中京大学 国際教養学部 国際教養学科 教授)
「初期中世におけるインエクレシアメント―リヨンの事例から―」
②大貫俊夫(首都大学東京 人文社会学部 人文学科 准教授)
「盛期中世におけるシトー会修道院とインエクレシアメント」
③北舘佳史(中央大学 兼任講師)
「クレルヴォー修道院の祭壇と墓所」

3)全体討論

趣旨

西洋中世ではほぼ全ての人が何らかの共同体に所属しており、その形態・性質・機能は長期にわたって歴史学研究のテーマとなってきた。それらの研究から、各共同体が宗教性を紐帯として死者記憶や慈善を行なっていたことが明らかになっている。共同体形成に際し、宗教はどのような役割を果たしたのだろうか。
その中で、2000年ごろからMichel Lauwersにより提唱され、学際的に影響を及ぼすと同時に各地で検証が進んでいるのが「インエクレシアメント(inecclesiamento)論」である。これは、中世を通じて聖堂や墓地といった聖なる場を集落や地域社会の核と位置付け、社会的空間が創造される過程の解明を試みるものである。海外ではフランスを中心として教会史、思想史、農村史、考古学などを含む分野で急速に研究が蓄積されているのと対照的に、日本では知名度が低く、研究が少ない状態が続いている。
本公開研究会では教会・修道院をテーマとする3名の研究者を招聘し、それぞれの研究関心にある共同体の形成過程についてインエクレシアメント論の視点から分析を行ってもらう。そして研究会を通じてその成果を広く共有し、日本における研究者の理解を深めると同時に、研究促進のきっかけとしたい。