西洋中世学会

Japan Society for Medieval European Studies


2020年2月10日(月)

2019年度西洋中世学会若手セミナー 参加登録開始


3月12日に東京大学(本郷キャンパス)で、2019年度西洋中世学会若手セミナー「西洋中世学研究者のためのデジタル・ヒューマニティーズ入門」を開催します。参加希望者は、以下の登録フォームから事前登録をお願いします。

・日時:2020年3月12日(木)13:30–17:30
・会場:東京大学本郷キャンパス 経済学研究科学術交流棟(小島ホール)1F第2セミナー室
・定員:60名程度
・参加費:無料
・コンピュータ技術に関する予備知識は必要ありません
・必ずご自身のノートパソコンをご持参ください(eduroamまたは東京大学のネットワークに接続可能です)

 

事前参加登録制(2020年3月6日まで):登録フォーム: 

 

ポスター

 

【開催主旨】
情報通信技術の発達は人文学研究にも大きな影響を及ぼし、デジタル・ヒューマニティーズ(DH)という研究領域が広がりをみせています。DHの起源が、イエズス会研究者であるロベルト・ブサ神父(1913—2011)が1949年にIBM社と共同でおこなったトマス・アクィナスの著作の索引作成にあるとしばしば指摘されるように、実は西洋中世学とDHの関わりは長い歴史をもっています。
 この若手セミナーでは、人文学のテクストを機械可読形式で構造化するTEI(ティーイーアイ)、およびデジタルアーカイブ間での画像の相互運用を促進するIIIF(トリプルアイエフ)という、テクスト・画像それぞれに関わる国際規格を中心として、西洋中世学にデジタル技術を適用するための基礎を学ぶことを目的とします。
 デジタル技術を用いる研究手法は、文学、哲学、歴史学、美術史学、音楽学、写本学など、さまざまなディシプリンにおける「アナログな」手法に取って代わるものではなく、相互補完的な関係にあります。人文学のさまざまな領域に深く関わるこのテーマを取り上げることにより、研究内容・研究方法の学際性な共有を促進することもねらいとしています。さらに、このようなデジタル技術が人文学の営みをどのように変えていく/いかないのかについて、みなさんと議論できればと考えています。
 
【プログラム】
13:30 – 13:50 趣旨説明
纓田宗紀(東京大学大学院/アーヘン工科大学)
13:50 – 15:10 TEI – 文字史料をマークアップしてみる
小風尚樹(東京大学大学院)・永崎研宣(人文情報学研究所主席研究員)
15:30 – 16:50 IIIF – 西洋中世写本の画像を加工してみる
小川潤(東京大学大学院)・中村覚(東京大学情報基盤センター助教)
17:00 – 17:30 ディスカッション

【関連文献・サイト】
永崎研宣「デジタル文化資料の国際化に向けて:IIIFとTEI」『情報の科学と技術』(67-2、2017年)、61-66頁
後藤真・橋本雄太編『歴史情報学の教科書:歴史のデータが世界をひらく』文学通信、 2019年
京都大学人文科学研究所・共同研究班編、永﨑研宣著『日本の文化をデジタル世界に伝える』樹村房、2019年
TEI(Text Encoding Initivative)
TEIガイドライン
IIIFに関する日本語情報の私的なまとめ
人文学オープンデータ共同利用センター(CODH):顔貌コレクション(顔コレ)
 
共催:
歴史家ワークショップ
Tokyo Digital History
 
お問い合わせ先:纓田宗紀 soki.oda at gmail.com
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