2024年9月28日(土)、慶應義塾大学三田キャンパスにて2024年度若手セミナー「TRPGで中世を語る・演じる・考える─『モンセギュール 1244』を題材として」が開催されました。そこでは、中世を舞台とするTRPGをプレイすることで中世ヨーロッパ世界を疑似体験し、それによって各⾃の中世理解がどのように変容し、それがどのような意味を持つのかについて⼀緒に考える試みを行いました。
本セミナーは参加者(36名)のおよそ半数が非学会員で、懇親会も含め、会員・非学会員の交流が密に行われました。参加者は事前に学会公式YouTubeチャンネルにアップされた2本のレクチャー動画(⼩森紗季「カタリ派について」、岡和田晃「TRPGについて」)を視聴し、当⽇は5〜6⼈で1組になって、アルビジョワ⼗字軍が迫るなか、モンセギュールに立て籠もるカタリ派の住⺠を演じました。各テーブルには日本における中世主義の展開を研究する中世主義研究会(代表:大貫俊夫)のメンバーがチューターとして入り、参加者のサポートを行いました。


ここではプログラムのみ以下に掲載しますが、参加記も含めた詳細な報告は学会誌『西洋中世学研究』第16号をご覧ください。
(事前準備)
YouTube動画の配信・視聴(参加者への限定公開)
(1) オンラインレクチャーその 1「中世における異端とカタリ派」(⼩森紗季)
(2) オンラインレクチャーその 2「TRPG で中世を語る・演じる・考える」(岡和⽥晃)
(イベント終了後に限定公開を解除したので、JSMES西洋中世学会チャンネルで視聴できます)
(当日)
12:30 受付開始
13:00-13:10 趣旨説明(大貫俊夫)
13:10-13:30 オンライン・レクチャーに対する質疑応答
13:30-16:30 『モンセギュール 1244』プレイ
16:30-17:00 プレイ後の振り返り
(大貫俊夫)