倫理ガイドライン

1.本ガイドラインの趣旨と目的

 西洋中世学会は,本学会に関わるすべての人に対して,基本的人権及び尊厳の遵守を徹底することを基本的な理念としつつ,西洋中世学全般に関わる研究者相互の交流を促進し深めることを目指している。
 その実現に向けて,学会内での倫理的・道徳的価値観の共有をはかると共に,学会外に対しては倫理や道徳を遵守する学会であることを示す趣旨で,本ガイドラインを定めるものとし,以下の三つの点を実現することを具体的な目的とする。

(1)予防的な環境づくり:本学会と関わるあらゆる活動において,基本的人権や 尊厳を害する行為,および,倫理や道徳に反する行為の一切を未然に防ぎ,それらの行為を行なわせないための態勢を整えるように努める。
(2)迅速かつ適切な対応:万が一,上記(1)で挙げた種類の行為を未然に防ぐこと ができず,その行為が発生した場合であっても,できる限り迅速かつ適切に,事態の正確な状況を把握し,その対応策を検討するように努める。
(3)被害者の保護と救済:上記(2)の対応策を検討するにあたって,被害者の意 思や立場,および,プライバシー等には十二分に配慮しつつ,被害者の保護と救済を第一義に考え,問題そのものの根本的な解決をはかるように努める。

 なお,これらの目的を実現することによって,本学会に関わるすべての人が,公正かつ安全・安心な仕方で学会活動に参加でき,また,学会業務に従事できる環境を整えることを,最も根幹的な目的とする。

2.適用範囲

(1)適用対象活動

 本ガイドラインは,原則として,本学会の活動全般に適用するものとする。具体的には,以下の諸活動を想定する。

          • 本学会の総会・研究大会・懇親会での諸活動。
          • 本学会の常任委員会および各種委員会業務,また,ワーキング・グループ業務に関わる諸活動。
          • 本学会事務局の業務に関わる諸活動。
          • 論文投稿等の学会会員の権利に基づく諸活動。
(2)適用対象行為
(a)ハラスメント行為

 以下の(i)または(ii)に該当する行為のうち,(iii)に該当する行為。

(i) 修学・教育・研究・職務に関する諸条件や諸特性,また,人種・民族・国籍・宗教・思想信条・年齢・性的ないし身体的特徴や障害等に関する諸条件や諸特性を不当に利用する行為。
(ii) 相手方に対して,身体的または精神的な不快,苦痛,脅威,傷害,不利益等を与える行為。
(iii) 上記(i)または(ii)により,相手方の基本的人権や尊厳を侵害し,教育・研究・職務等の活動における相手方の適正な活動環境を悪化させて害するあらゆる行為。

(b)研究不正行為

 以下の(i),(ii),(iii)のいずれかに該当する行為。

(i) 捏造:存在しないデータ,研究結果等を作成すること。
(ii) 改ざん:研究資料・機器・過程を変更する操作を行ない,データ,研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工すること。
(iii) 盗用:他の研究者のアイディア,分析・解析方法,データ,研究結果,論文又は用語を当該研究者の了解又は適切な表示なく流用すること。

3.対処方法

(1)申し立て・申告・報告

 本ガイドラインに抵触する行為の被害にあった者は,学会事務局へ申し立てを行うことができる。
 そのような行為を発見した者は,学会事務局へ申告を行うことができる。
 被害者から相談を受けた者は,諸状況を勘案の上,被害者に対して最大限に配慮した最も適切な形で,被害者の同意を得たうえで,学会事務局へ報告を行うことができる。

(2)常任委員会の対応

 上記(1)について学会事務局から知らされた常任委員会は,できる限り,常任委員会とは別に調査委員会を組織する。そして,調査委員会が事案の正確な事実を調査し,しかるべき対処方法を慎重に検討する。ただし,最終的な決定は常任委員会での審議を経て行ない,その責任は,常任委員会が負う。

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