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新着情報

2019年度 第11回西洋中世学会大会 自由論題報告受付のご案内

西洋中世学会会員の皆様

西洋中世学会第11回大会(2019年6月22日(土)、23日(日)に大阪市立大学において開催予定)の自由論題報告を募集いたします。報告は、中世研究に関するもので、30分程度です。奮ってご応募ください。応募締め切りは2018年12月21日(金)とさせていただきます。

自由論題報告ご希望の方は、以下の記載をお願いします。
(1)報告者のお名前、所属(勤務先/在学先)、Eメールアドレス、連絡先住所、電話番号
(2)報告者の業績リスト(発表論文、会議報告など)
(3)報告内容の要旨(1200字)程度

応募先:西洋中世学会大会準備委員会
大会準備委員長 河原温(office.jsmes@gmail.com)
報告者の決定は、2019年1月末までに行い、通知いたします。

2019年度 第11回西洋中世学会大会 ポスター報告受付のご案内

西洋中世学会会員の皆様

西洋中世学会第11回大会(2019年6月22日(土)、23日(日)に大阪市立大学において開催予定)の申し込みを受け付けます。ポスター報告は幅広い年齢層の、幅広い研究交流の場となることを意図しています。また、個人研究のほか、科研費プロジェクトの紹介、進行中の研究の報告なども可とします。
 受付は2019年2月28日(木)を締め切りとします。「第11回大会ポスター報告申込フォーマット」に必要事項を記入してお申し込み下さい。なお審査の結果、場合によってはご希望にそえないこともありますので、ご承知おき下さい。
 本学会ではこれまで若手支援セミナーおよび大会でポスター報告を開催し、有益な成果を得てきました。とはいえ、ポスター報告は人文系の学会ではまだあまり一般的ではない発表形式です。ポスター報告希望者は、「ポスター作成についてのガイドライン[外部サイト]」をぜひご覧になって参考にしてください。また、一般参加者の方も一読されると、ポスター報告がどのようなものなのか、ご理解いただけると思います。
 なお、ポスター報告者確定後(2019年3月頃)、200字程度の報告要旨(和文)と英語タイトルをお願いする予定ですので、あらかじめご了承ください。
 また第11回大会ではポスター賞の審査を実施します。ポスター賞については、こちら(http://www.medievalstudies.jp/award/)をご覧ください。

第11回大会ポスター報告申込フォーマット

フォーマットの送り先 office.jsmes@gmail.com

ポスター報告者数は現在のところ定めておりませんが、希望者多数の場合は大会準備委員により、応募内容にしたがって審査を行いますのであらかじめご了承下さい。
 また第11回大会では自由論題報告が行われ、こちらへの参加も募集しております(募集ページ)。同一の方が自由論題報告とポスター報告の両方に申し込むことは可能ですが、審査の結果あるいは会場の都合により、どちらか一方にしていただくこともあります。あらかじめご了承ください。

デイヴィッド・カーペンター教授講演会のお知らせ

 この度、英国ロンドン大学からデイヴィッド・カーペンター教授をお招きして、下記の要領で講演会を開催することになりました。2015年のマグナ・カルタ800年記念行事の一環として、マグナ・カルタ・プロジェクトが企画され、その中心メンバーとして活躍されたカーペンター教授は、『マグナ・カルタ』の校訂書を刊行され、大英図書館での展示企画を指導されました。世界各地でこのテーマでの一連の講演を続けておられます。
 今回は東京と大阪で講演されますので、ご参加いただきますよう案内を差し上げます。

関西大学文学部教授 朝治啓三

ご案内(PDF)

1.東京大学での講演

「マグナ・カルタ―その歴史的意義、新視角と新史料」(司会:朝治啓三)
日時:2018年10月14日(日) 午後1時~3時
会場:東京大学本郷キャンパス、法文1号館214号教室 *入場無料

講演は英語で行われます。講演後、質疑応答の時間を設けます。

日本語レジュメ用意します。
主催:東京大学西洋史学研究室、後援:西洋中世学会

2. 関西大学での講演

「マグナ・カルタ―その歴史的意義、新視角と新史料」(司会:朝治啓三)
日時:2018年10月17日(水)午後2時30分~4時10分
会場: 関西大学千里山キャンパス、第1学舎、1号館、A502号教室 *入場無料
主催:関西大学文学部、後援:西洋中世学会

講演は英語で行われます。講演後、質疑応答の時間を設けます。

日本語レジュメを用意します。

*講演タイトルは同じですが、東京講演はプロフェッショナル向き、
 関大講演はヤング・スカラー向きです。
*お問い合わせ:朝治啓三研究室、関西大学文学部、吹田市山手町3-3-35 tel.06-6368-0578

2020年度 第12回西洋中世学会大会 シンポジウム・テーマ募集のご案内

 西洋中世学会第12回大会(2020年6月開催予定)のシンポジウム・テーマを募集します。西洋中世研究の各分野にまたがる包括的なテーマをご提案ください。その際、可能ならばコーディネーター候補者のお名前も挙げていただければ幸いです(提案者がコーディネーターとなっていただいても結構です)。

テーマ名、コーディネーター候補者名は(提案者名をそえて)2018年11月23日(火)までに事務局(office.jsmes@gmail.com)までお寄せください。

 ちなみに過去10回のシンポジウム・テーマは以下の通りです。コーディネーターは(C)と標記させていただきます。

2009年度  21世紀の西洋中世学
2010年度  メディアと社会(C:大黒俊二)
2011年度  ヨーロッパとイスラーム――文化の翻訳(C:山本芳久)
2012年度  中世とルネサンス(C:伊藤博明)
2013年度  ローマの遺産(C:金沢百枝)
2014年度  西洋中世写本の表と裏―写本のマテリアリティと西洋中世研究(C:松田隆美)
2015年度  托鉢修道会―中世後期の信仰世界(C:赤江雄一)
2016年度  西洋中世の〈知的中心〉としてのパリに、何が生じていたのか(C:岡崎敦)
2017年度  「映像化される中世─語り継がれる史実とフィクション─」(C:図師宣忠、
世話人:大黒俊二、松本涼)
2018年  カロリング期の記憶(C:菊池重仁)

2019年  ヨーロッパ中世のユダヤ人(仮)予定 (C:佐々木博光)

2017年度若手セミナー報告

 2018年1月20日(土)13時半より、同志社大学今出川キャンパスにて2017年度若手セミナー「古典再読:ハスキンズ『十二世紀ルネサンス』を読み直す」を開催いたしました。
当日は35名(内、学部・大学院生:10名)の方にご参加いただき、Ustream配信(報告部分のみ)でも常時10〜18人ほどご試聴いただきました。参加者の専門分野はやや歴史学に偏りがみられたものの、幅広い年代の方々にご参加いただき、『十二世紀ルネサンス』に対する様々な読み方を共有する機会となったと思います。
 以下では大学院生のお二人による参加記と当日のアンケートに寄せられた感想・コメントの一部をご紹介します。

【参加記1】


 「古典再読」と冠された2017年度西洋中世学会若手セミナーでは、西洋中世学の古典的名著であるハスキンズ著『十二世紀ルネサンス』をめぐり、様々な時代・地域を研究対象とする参加者により意見が交わされた。本セミナーは、参加者全員が事前に同書を読んでいることが前提とされ、当日は分野の異なる3名の研究者による報告と参加者によるディスカッションの2部構成で進められた。

前半の報告ではまず、小野氏の教会史研究の視点に基づいた報告が図師氏により代読され、それに対して赤江氏により充実したコメントが加えられた。その後、タカハシ氏は哲学史・科学史の視点から、岡北氏は15世紀イタリア建築という自身の研究対象に引き付けてそれぞれ報告を行った。中でもタカハシ氏の報告は、著作や翻訳の後代における受容の問題を取り上げるものであったが、ハスキンズが挙げた12世紀の代表的な「哲学者」たちによる偉大な学問的達成と、13世紀以後の哲学的伝統に対する彼らの影響とは慎重に区別した上で評価する必要があるという氏の指摘は興味深いものであった。

  続くグループ・ディスカッションでは、参加者が複数のグループに分かれ、実行委員の提示したトピックを参考にしつつ『十二世紀ルネサンス』について自由に話し合った。最初はぎこちなさもあったが、先生方の助けもあり、『十二世紀ルネサンス』を読んで感じたことをビザンツ・フランク・北欧・俗語文学など参加者の多様な関心から積極的に共有することができた。私にとってこの種のディスカッション形式は初めてだったが、大学院生が中心となって議論ができるというだけでなく、同じグループの先生方から意見をいただくことでより密な学びの場にもなるという点で有益であるように思われた。些末なことで一つ提案をするならば、名札があると仮に大学院生などが初めて参加する場合でもスムーズに議論に加わることができるのではないかと感じた。

 本セミナーは、『十二世紀ルネサンス』という名著を軸に、多様な研究者たちの「読み」を自身のものと比較することで、西洋中世史の広い枠組みにおける自身の専門領域の位置づけを直に感じることができたという点において、非常に刺激的なものであった。一参加者として、報告者や本セミナーを企画して下さった実行委員の方々に感謝申し上げると同時に、このような研究者間の活発な学問的交流の機会がさらに増えることを期待したい。

紺谷由紀(東京大学大学院)

【参加記2】


 2018年1月20日(土)、同志社大学にて、2017年度若手セミナー「古典再読:チャールズ・H・ハスキンズ「『十二世紀ルネサンス』を読み直す」が開催された。本セミナーでは、専門分野や研究対象の時代・地域によって異なる「古典」の読み方に接することに、主眼がおかれていた。

  最初に、実行委員長の松本先生から、日本における『十二世紀ルネサンス』の受容についての整理があったうえで、本企画の趣旨説明がなされた。次に、歴史・哲学・建築をそれぞれ専門とする3人の研究者による個別報告があったのち、パネルディスカッション、そしてグループディスカッションがおこなわれた。

 パネルディスカッションにおいては、各報告者への個別の質疑に加え、12世紀を研究する上での史料上の制約により個人に注目しがちな傾向があることや、『十二世紀ルネサンス』のもつイデオロギー性についてなど、全体にかかわる論点が提示された。これを受けて、グループディスカッションに移った。
個人的には、このような学問的な集まりの場で、グループディスカッションに参加したのは初めての経験であった。フロア全体での討論とは別に、それに対する各自の意見や、各々が従事している研究内容にもとづくコメントをかわすことができたのは新鮮だった。最後に、各グループでの討論の内容が全体に共有されたさいには、それぞれに異なる多様な議論の内容を垣間見ることができ、興味深かった。

 グループディスカッションの試みにかんして、改善の余地があると思われた点を1点だけ述べさせていただきたい。それは、周囲にいる参加者とグループをその場で作る形式であったため、メンバーに専門分野や世代の偏りが生じてしまったように感じられたという点である。若手セミナーとしての性質、およびさまざまな学問分野の集合体であるという西洋中世学会の利点を活かすためにも、これらの偏りをできるだけ回避することによって、より自由で刺激的な学問的交流の機会になりうるのではないかと思った。

 今回対象となっていたハスキンズ『十二世紀ルネサンス』は、各専門分野における読み方の違いに触れ、現在の研究状況にもとづく知見を共有するうえで、非常に効果的なテキストであったように感じた。学際的な集まりとしての西洋中世学会の強みを実感し、有意義な時間を過ごすことができた。

藤田風花(京都大学大学院)

【参加者の感想(アンケートより抜粋)】


■全体について

  • 視野を広げる機会になった。
  • ハスキンズの本は今回初めて読んで多くの示唆を受けた。ただ、「タコ壺化の打破」を目指した企画だが、いかにそれが難しいかも示していた(とくに報告者と質問者のやりとりなど)。
  • 文化史・社会史的な本ばかり読んでいて、それ以前の政治史的・経済史的な、現在の先生方が自明・前提としている議論を知らない/少し聞きかじっているだけの場合も多いので、読書量と幅を広げるべきだと思った。
  • 自分の専門とする時代と直接は関わらないが、同様のテーマに関心があるので勉強の機会になってよかった。自分一人では出てこないような複数の読み方に触れることができたのは、とくに本学会の特質があればこそだと思った。
  • 数少ない近現代研究者として参加したが、専門の枠を越えて興味深い議論を楽しむことができた。各専門家の批判的読解は示唆に富むものだったが、歴史叙述や史学史について(ハスキンズ、8章)扱うと、より幅広い専攻の人が楽しめたと思う。

■グループディスカッションについて

  • 色々な分野の人の意見が聞け、自分の関心の話もできてよかった。
  • グループに様々な分野・年代の人がそろうよう事前に分けた方がよいのではないか。

■今後も「古典再読」を続けるなら…

  • とても勉強になったので、学部生も気軽に参加できるよう呼びかけがあるとよかった。
  • 取り上げてほしい古典:
  • アナール派や地域史
  • バフチンのラブレー論
  • ピレンヌ
  • H. ホワイト『メタ・ヒストリー』
  • 『十二世紀ルネサンス』のように、様々な時代/分野の人間が議論に参加できるもの
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