下記の要領で研究集会(ハイブリッド形式・参加費無料)「迫害・併存・共存―ヨーロッパ中近世の諸相」を開催いたします。
対面・オンライン参加ともに下記フォームより参加申し込みをお願いいたします。https://forms.gle/BMKJvvm6ksDPq7dVA
*懇親会(10月18日)に参加される方は10月10日(金)までに、研究会のみに参加される方は10月17日(金)までにお申し込みください。
・開催日時:10月19日(日)13:00-16:30
・会場:新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」講義室A
https://www.niigata-u.ac.jp/university/facility/tokimate/access/
・企画趣旨
昨今、「日本人ファースト」という惹句が支持を集め「犯罪的外国人集団」イメージから外国人忌避言説が飛び交っているように、どのような時代・社会においても異質と見なされたものを排除しようとする働きが見られる。本研究集会では中近世ヨーロッパにおける「我々」と「我々ではない人々」の関係を問う。そこには、①異端や魔女に対するような積極的迫害という形態、②互いの存在を無視する・不本意ながら隣り合って暮らす消極的な併存状態、そして(いまだ実現することのない理想として)③互いの差異を受け入れ共存する状態まで、グラデーションを見ることができるだろう。そうした諸関係は、どのような条件下で成立し、維持され、あるいは変容するのか。報告では、中世フランスにおける異端、中世アラゴン連合王国におけるムデハル、近世神聖ローマ帝国における魔女迫害当事者の事例をそれぞれ取り上げる。政治的党派抗争や宗派対立の観点からのコメントも得ながら、改めて排除―共存という二極のあわいを考えたい。
・プログラム(報告タイトルはすべて仮)
13:00-13:40 第1報告「<魔女>から<臣民>へ:神聖ローマ帝国・帝国宮内法院への救済申し立てを例に」(小林繁子・新潟大学)
13:40-14:20 第2報告 「13・14世紀南フランスにおける異端迫害と抵抗の諸相──排除と包摂の線引きをめぐって」(図師宣忠・甲南大学)
14:20-15:00 第3報告「13・14世紀のアラゴン連合王国におけるムデハルの生存戦略──キリスト教社会への適応とアイデンティティの維持を中心に」(阿部俊大・同志社大学)
15:00-15:20 休憩
15:20-15:35 コメント1:佐藤公美(京都大学)
15:35-15:50 コメント2:鍵和田賢(福島大学)
15:50-16:30 質疑応答
・懇親会:前日の10月18日(土)18:00~新潟駅周辺にて企画しています。
・お問合せ先
小林繁子(新潟大学)
s-kobayashi[at]ed.niigata-u.ac.jp ※[at]を@に変更してください。
以上、みなさまのご参加を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。