騎士修道会学会参加記

西洋中世学ニュース

 大阪府立大学の佐々木博光です。9月22日から25日にかけてポーランドのトルンで開かれた第16回騎士修道会Ordines Militares学会にゲストとして出席しました。参観記をお届けします。

 当学会は1980年代に、当時の西ドイツ・ポーランド歴史教科書会議の一環として、ドイツ騎士修道会の歴史を議論するフォーラムとして発足し、トルンで隔年開催されています。1993年の第7回に出席したときには、報告の大半はドイツ騎士修道会に関するもので、報告・議論はすべてドイツ語で行われていました。時代の流れか、今回はテンプル・ヨハネの両騎士修道会に関する報告が半数を占め、報告と議論もドイツ語と英語が半々で行われていました。名実ともに騎士修道会学会に成長したようです。

 前との違いがもうひとつあります。初日に若手部会Nachwuchsforumがあり、院生、学生がプレゼンをできる機会が設けられています。今回日本人として初めて京都大学修士課程2年の森尾康孝さんが報告され、大変好評を博していました。

 次回第17回は2013年の9月開催予定で、ネットワーク(Netzwerk/Network)を統一テーマとすることが主催者から発表されました。

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